家庭医とは

家庭医とはプライマリケアを担う診療所医師・・・という大まかなイメージです。

世界で統一された厳密な定義があるわけではなく、世界各国の学会が定義を出しています。日本は、これまでの歴史から、「かかりつけ医」「総合診療医」「プライマリケア医」「地域医療を担う医師」と色々言われてきましたが、世界では「家庭医」(Family physician)と言われることが多いようです。

下記の図を見てください。

受療動向

これは、1961年に発表された、地域住民の受療行動を調査した有名な研究です。日本でも追試験がなされ、概ね同じような結果であったようです。 対象成人1000人のうち、1回以上何らかの症状を有した人は750人。そのほとんどはセルフケアで解決していますが、250人は医療機関を受診しています。

この250人のうちのほとんどの人を、まず診察して、ほとんどのケースを解決するのが、家庭医の役割です(救急車で直接高次機能の病院に行くこともありますし、家庭医が診察して専門家に紹介することもありますが)。

このため、地域にある健康問題のほとんどを、「まずは診る」ことのできる能力として、非選択性(Non-selectivity)が、家庭医にとっては非常に重要です。

誤解の無いように書きますが、当然、臓器別専門医は必要です。そして、家庭医と臓器別専門医のどちらが優れているかということでもありません。